高校教育の現場より:1学期の終業式!
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今日は1学期の終業式。明日から夏休みを迎える生徒たちの表情は、いつにも増して晴れやかに感じました。

とは言っても、9月に就職試験を迎える3年生は、これから企業見学に行ったり、履歴書を作成しないといけないので、夏休みとは言っても例年よりは忙しくなります。

本校での終業式は、コロナウイルス感染予防の観点から、全校生徒が体育館に集う従来の形式に代わり、教室で放送を聴くにて形になってます。

生徒を1カ所に集めるのは、危険だから教室で行う!

という発想ですが、

それならオンラインで自宅でやればいいのに…

って思ってしまいます。

生徒を分散させるために、教室で実施するわけですが、結局、密集、密接、密閉は回避されていないという…

教室で実施することになってから、体育館への移動や生徒の整列などの手間が省けてしまったので、終業式が終わっても10時前。始業開始時刻から1時間半も経過していないので、生徒的には、ますます「学校に来る意味あるの??」って感じになってます。

学校現場に働き方改革が求められていますが、こういうところを思い切ってオンラインにしてしまえば、教員の負担はかなり軽減されるのですが、そのような発想が生まれてくれないのが残念です。この恩恵をもろに受けるのが担任であって、学校の組織を管轄する分掌担当教員ではないので、仕方ないことではありますが…。

校内人事が公平でないというか、職員の平均年齢が上がっていることに加えて、再任用の先生の割合が増えてきているので、そういった先生を、負荷のかからない役職に配置していくのが現状なので、ここまでオンライン化の機運が高まっても微動だにしないですね。

私も、これからゆっくり羽を伸ばすぞ!

と、行きたいところなのですが、来週は保護者会から始まって、調査書の作成、履歴書の指導等々、例年に比べて業務が詰まっているので、そうそう気が抜けない状況です。

自分のペースで進められる仕事はいいのですが、履歴書指導は、生徒が履歴書を書かなければ話が進まないので厄介です。

ぎりぎりになって大勢の生徒が書き始めてくることが想定されるので、8月上旬くらいは、その添削に追われることになりそうです。

まぁ、想定の範囲内であれば、まだ良いのですが、「期日に間に合わない」とか、「そもそも期日を把握していない!」というミラクルな事も十分に起こり得るので、想定外のことが起こらないような対策を併せて講じる必要があります。

自分の将来のことに、きちんと向き合えない生徒の対応はしなくて良い!

と、個人的には思うのですが、進路指導部から生徒の履歴書の催促がやってくるので、それが叶いません。これが担任をやっていて嫌なところの1つでもありますね。

生徒が本当に追い込まれて、危機的な状況から何とか這い上がろうとする意志が芽生え始めた頃が、救いの手を差し伸べるタイミングだと思うのですが、「生徒が追い込まれないよう…」というか、そこまでの状況になってしまうと、「企業からの信頼を失って学校のメンツがつぶれる!」とか、「保護者からのクレームが怖い!」等々の守りの感情が作用するので、中途半端な指導になってしまいます。こういう指導が個人的に気持ち悪いです。

なんだかんだ言っても、これが私の教員生活最後の大仕事です(たぶん…)。
休める時は休んで、要領よくこの夏を満喫します。

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