高校教育の現場より:自由の境界線
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今日は中間考査前日!

ということで午前中4時間の半日授業でした。とは言っても、3コマ授業が入っているので、授業者としては6限授業とさして変わらない1日でした。今日は1年生の授業のみ。2クラス授業回数の多いところがあったので、テスト勉強という名目の自習にしました。

自由の境界線

「自習」と宣言すると「自由だぁ~!」と勘違いしてしまう生徒が稀にいるので、この時間にやるべきこと(できること)を最初に示しておきます。

ここで伝えたのは3点。

1.グループワークで自習に取り組む。
2.まずは科学と人間生活の授業資料を完璧に仕上げること。
3.それが終わったら各自テスト勉強。科目は限定しない。

グループワークに際してChromebookを各グループ1台準備しておいて、必要なグループに適宜配布したら自習開始です。

生徒たちが自習している間に、私のすることがなくなってしまうので、

授業資料を完璧に仕上げた人からファイルチェックを行う!

と宣言して、順次ファイルを確認します。この時間を利用して、ファイルに挟まれた授業資料をチェックして、内容に抜け漏れがないか確認して、生徒たちの授業への取り組み(平常点)を評価します。

今年はキーボードを片手に、生徒の評価点を携帯電話に入力していきます。今までは教務手帳に点数を手書きしてから、パソコンに転記していましたが、今回は直接スプレッドシートに入力して、成績集計用ファイルにコピー&ペーストするだけなのでかなり楽チンです。

ちなみにキーボードはこちらの商品を購入しました。2000円と安価なので、コピー&ペーストがCrtl+C /V ではなくウインドウボタン+C/Vだったり、微妙に入力ボタンにずれはありますが、点数の入力程度であれば、これでサクサク進みます。

授業中はファイルチェックに集中していたので、全体の様子を事細かには確認できていませんが、グループ単位であったり、個々の生徒であったりと、与えられた自習時間を有効に活用してる感じでした。

早々にファイルチェックを済ませて、教科書の内容を確認したり、他の教科の課題を進める生徒たちは、おそらく休日に自宅で科学と人間生活のテスト勉強を行っていたのでしょう。Chromebookを開いて、授業の解説動画を確認したり、YouTubeから元素記号の覚え方の動画を検索して、グループで確認していたりと、個々のニーズに合わせて学習に取り組む環境が作り出せていたので、なかなか良かったです。

そんな中、少し気になる生徒を発見。

文庫本を読んでる…

言語表現が豊かになるという点において、個人的にはOKなのですが、これを良しとしてしまうと、色々と疑問点が浮かんできます。

マンガは良いのか…?

「言葉とアート(絵)で表現された作品を嗜む」と考えるとそれも教養を深めることになるなぁ…

じゃあ、マンガがOKだったら、ゲームはどうか…?

最近eスポーツってのが盛んになってきているから、ゲームの腕を磨くことも生徒の将来のために大切なことかもしれないなぁ…

こんな感じで、

文庫本を認めてしまうと、授業規律を確保する上でゲームまでOKになってしまうのはまずいなぁ…

と、その先々のことを思いあぐねてしまいました。

こういったことは、感情的にならずに「なぜその行為が不適切なのか?」を考えて生徒に接することが大切です。

対処法は色々あります。

「各自でテスト勉強!」と指示しているので、試験科目に関わりのない学習行為をここではやらないでほしい。

と注意することも一つですし、

直接生徒のところに行って、文庫本を読んでいる目的を聞いてみる!

のも一つの手段です。もしかしたら

国語の教科書の内容に興味があったので、文庫本できちんと内容を理解したかった。

という回答が返ってくるかもしれません。まぁ、こういった立派な回答にはなかなか巡り合えませんが、教師が想定していることと違うことをする生徒がいると、ついつい「不適切な行為をしている!」とマイナス方向に決めつけてしまいがちですが、案外、こういう時の生徒は、まともな理由を持っていることがあります。

結局、この生徒には何もアプローチはしておりませんが、今後何かあった時のためにシュミレーションをかけておくことは大切です。

今日は、隙あらば年休をとって早めに帰ろうと画策していましたが、気付けば定時。

ロボット掃除機が不調だったので、ブラシの洗浄とかローラーの埃とりをやっていたら時間が過ぎてしまいました。

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