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本校では、新入生と在校生の対面式が終了したら宿題テストが実施されます。

宿題テストとは、春季休業中の課題の取り組み状況を評価するためのテストで、数学と英語のテストが実施されます。

テスト監督の仕事について

今回実施されるテストや各学期に2回(3学期は1回)行われる定期考査の監督は、教務部によって全職員に均等に割り振られます。テストの時間になると、テスト監督一覧表に従って行動します。テスト監督の業務は、概ね以下の通りです。

テスト監督業務
①テスト開始前まで:職員室でテストを受け取る。
②テスト開始5分前を目途に:監督を担当する教室に行く。
③テスト開始2分前までに:各列ごとに問題用紙を小分けしておく。
④テスト開始2分前になったら:「各自着席してテストの準備に入る」旨のアナウンスを生徒全体に向けて行う。
⑤テスト開始のチャイムがなったら:全生徒が着席して、解答の準備が出来ていることを確認する。(別途説明)
⑥生徒の準備が整ったら:号令をかけて、問題と解答用紙を配布して、試験開始のアナウンスを行う。
⑦試験時間中:生徒の様子を観察する。(別途説明)
⑧試験時間終了2分前を目途に:テスト時間終了間近のアナウンスを行う。
⑨試験時間終了:解答用紙(問題用紙も回収する場合あり)を回収して、用紙が全て揃っているか枚数を確認する。
⑩枚数確認後:テスト終了の号令をかけてから、職員室に戻り、教科担当にテストの採点を引き継ぐ。

⑤の(別途説明)となっているところが、テスト監督を行う時の注意点になります。

 

テスト開始のチャイムが鳴ったら、私語がない静粛な状態を待ってから、問題配布に移るのが理想的です。確かに、高校入試や大学入試のように、数年に1回だけで、尚且つ個人の人生を左右する重要な試験であれば、緊張感をもった静粛な雰囲気の中で、生徒たちは試験に臨むでしょうが、学校生活に慣れ切った環境の下での定期考査では、適度な緊張感が生まれないことがあります。

 

そのため、テストが始まってもなかなか私語が収まらず、試験開始の準備に取り掛かれずに困ってしまうことがあります。とはいっても、「問題の解答にとり掛かると私語がなくなる」という特性が、大抵の生徒たちには備わっています。一つのことに集中しながら他のことをするのが難しいのと同様に、問題の解答に集中しながらおしゃべりすることもまた難しいことです。したがって、机の上に不要なものがないなど、テストを受ける環境が整っていたら、問題を配布してしまいます。

 

テスト中の私語が不適切な行為であることを多少なりとも生徒が理解できていれば、最初の私語はともかく、問題の解答が始まればテストに集中するので、最低限の環境さえ整えば、私は静かにさせるという労力を費やすことなく、そそくさとテストを始めてしまいます。

(このあたりは、先生の個性によって意見が分かれるところになりそうです。)

 

しかし、教師として最悪の状況を想定しておく必要はあります。それは、問題の解答が始まってから私語が一向にやまない場合です。最悪の状況に陥ったとしても、冷静に対処できるからこそ、多少の緩みに対しても寛容になれるわけです。

 

私が勤めている学校では、まず起こり得ないことですが、テスト時間中の私語が収まらない場合は、次の対応1~対応3の順に手を打っていきます。

不測の事態への対応

対応1:私語をやめるように注意を促す。

対応2:テスト時間中の私語は、カンニング行為に相当することを口頭で伝える。
対応3:生徒指導部と連携して、問題となる生徒もしくはクラスの対応にあたる。

対応1から対応2は警告で、対応3まで行ってしまったらレッドカードです。生徒指導部と連携して、学校の規則に基づいた罰則を受けてもらうことになります。

この場合であれば、監督の指示に従わなかったということで、「指導拒否」にあたります。罰則の内容は各学校の校則やその時の状況によって異なりますが、悪質な場合は、謹慎指導もあり得ます。それだけ重い罰則を与えるためには、それなりの根拠が必要になってきますが、その根拠にあたるのが、対応1と2の警告です。

 

「静かにしなさい」という注意を無視しただけで、いきなり謹慎指導というのも酷な話です。もしかしたら、たまたま聞こえなかっただけかもしれません。そこで、問題行為の沈静化を図りつつ、最後の切り札となるカードを切るための準備段階に入ります。

 

「私語をやめなさい。」

「テスト中の私語は、カンニング行為にあたる。」

このように、言葉に重みをもたせながら、

たまたま教師の指示が通らなかった!

のではなく、

明らかに教師の指示を無視している!

ことが、周囲の生徒たちにもわかるように指導を積み重ねていきます。これが、生徒指導の基本となる「指導の積み重ね」です。ただ無意味に、「静かにしなさい」と連呼するのではなく、1つ1つの言葉に重みをつけていき、徐々に指導のレベルを上げていきます。

ちなみに、指導拒否によって指導を受けた生徒が、それ以降、再度指導拒否など、学校の規則に違反する行為を行ったら、それは「学校全体のルールを無視した。」ということになり、「教師の指導を無視した。」ことよりも、さらに重い罰則を受けることになります。そのような事態まで発展する頃には、生徒指導主任だけでなく学校長も交えて、停学や退学を視野に入れた議論が交わされていることと思います。

学校は、生徒の未熟さを受け入れた上で、より健全な成長を促していく場です。高校生ともなれば、大抵は常識をわきまえた大人に近い存在になっていますが、中には、まだまだ精神的に成長しきれていない生徒もいます。高等学校は、中学時代の学力や内申点(授業態度)などによって、生徒たちが振り分けられるので、上記のような指導を全く必要としない学校もありますが、「どのような学校でも適応できるスキルを身につける意識」を持っておかないと、突然の転勤によって大変苦労することがあります。

⑦本校では、主に中間考査中にテスト監督者が、監督クラスの生徒たちの頭髪と服装の確認を行うことがあります。

※その場合は、頭髪の長さ、制服の着こなし(ボタンの脱着)等を主に確認して、所定の用紙に記録を残す。(記録用紙は問題用紙に付属している。)

就職のための指導とは言え、赴任した当初、なかなか不思議な取り組みだなぁ…と思いました。

 

さて、これでテスト監督業務は終了となりますが、クラス担任にとって、この後も少し気がかりなことがあります。

それは、テスト終了後のSHRの有無です。

SHRとはショートホームルームの略で、簡単に言えば10分程度の連絡会です。教務部が作成した予定表には、テスト終了後の予定が記載されていないので、そのままの意味として読みとると、テストが終われば放課です。

通常、午前中の授業であれば、クラス担任が生徒たちに翌日の連絡事項を伝えるために、SHRの時間が最後に設定されているのですが、今のところ、その時間設定がありません。この辺りも、担任をしていると気になるのですが、担任外の先生だと、あまり重要視してくれないので、温度差を感じるところです。

何もやらなくても良いのであれば、私は放課にして、ささっと生徒を帰してやるのですが、突然「帰りのSHRをやってください!」と指示が入ると困ります。

生徒だけに限らず、人間大抵は易きに流されるものです。テスト終了後に、何も予定が入ってなければ、生徒たちは放課だと思います。担任の先生が来るかもしれないから、教室にじっとしておこうなどとはなかなか考えてくれません。

そのような今まさに学校を去ろうとしている多数の生徒たちを教室に押し戻して、連絡事項を伝えるとなると、クラス担任は莫大なエネルギーを消費します。

ということで、この辺りの確認作業が私の明日のささやかな業務になります。

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