高校教育の現場より:対面式の日の注意事項
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本校では、始業式の翌日に対面式があります。
ここで新入生と在校生が形式的に初対面することになります。

対面式の日の注意事項

形式的というのは、始業式が終了して在校生が放課になった後、新入生だけで入学式が執り行われます。そこで、クラブ活動に励んでいる生徒たちが勧誘活動を行うことがあるので、この段階で初対面が完了している場合があるということです。
対面とは言っても、全校生徒を体育館に密集させられないので、これも校内放送と電子黒板を利用した収録映像による変則的な形になります。
当日の予定は、次の通りです。

◎4月9日(金)

8時25~35分:健康観察
生徒の体温を所定の用紙に記録して回収する。
1限目 8時40分~ 9時30分:対面式(新入生歓迎会)
2限目 9時40分~10時30分:LHR(HR役員選出等)
3限目 10時40分~11時30分 宿題テスト(数学)
4限目 11時40分~12時30分 宿題テスト(英語)
上記の予定で進むわけですが、おそらく対面式(新入生歓迎会)は30分程度で終了するので、生徒たちに空白の時間が生まれてしまいます。
余った時間はどうするのだ?
と、対面式を企画している生徒会の先生に尋ねると、大体は
各クラスで臨機応変に対応してください。
という返答になるわけですが、この臨機応変というのが、クラス担任を困らせます。年度初めなので、クラス運営上やるべきことはありますが、それにしても時間を持て余してしまいます。HR役員の選出など、20分もあれば十分なので、1限目の対面式終了後に前倒しして実施してしまったら、2限目の予定がすっぽり空いてしまいます。
3限目、4限目が宿題テストだから、2限目はテスト勉強!
というのも有効な策で、私もテスト勉強の時間を組み込むと思います。しかし、残念ながら本校は進学校ではなく、生徒の学習に対するモチベーションは高くありません。テスト勉強に50分も充てるのは長すぎます。せいぜい30分が良いところです。
したがって、少なくとも当日発生するであろう20分の空白は、クラス担任独自で埋めなければなりません。
さて、困った…
担任経験があれば、要領よく乗り切ることができるでしょうが、新卒新規採用の先生には、このような状況を乗り切る以前に、担任にとって具合の悪い時間が生じることすら想定できないでしょう。
このような時間を快適に過ごすために、担任の先生には40人で出来るレクリエーションのネタをストックしておくことをお勧めします。
私が今まで行ってきたレクリエーションについては、別の機会にまとめてお伝えしますが、準備時間が限られている時は、「絵しりとり」がお薦め企画の1つになります。
◇絵しりとり
【準備】
白チョークを6本準備する。
列単位でチームを組む(1列目~6列目で6チーム)。
黒板のスペースを縦に6等分する。
始まり1文字を書いておく(必要であれば)
【実施方法】
各列先頭の生徒から、黒板に書かれた1文字目から始まるものを絵で表現する。
次の生徒は、「書かれた絵から連想される言葉」の「一番最後の文字から始まるもの」を絵で表現する。以降、それの繰り返しで、黒板に書かれた絵の数の多さを競う。
このようにして隙間時間を有効に活用するとクラスの雰囲気も和んでいきます。
クラス担任にとっては、事前に企画を準備するのは負担になります。先生によっては、そそくさと職員室に引き上げて、教室内で生徒たちを自由にさせる方もいるようですが、このような時間を適当にしてしまうとクラス荒れの原因になります。
3限目のテストに備えたいという真面目な生徒であれば、テスト勉強に励むでしょうが、「せっかくの自由時間だから友だちと何か楽しいことをしたい!」と思う生徒も当然います。
楽しむこと自体は悪いことではありませんが、勉強に集中したい生徒がいる中で、騒いだり悪ふざけをしてしまうと、クラスの人間関係が悪くなってしまいます。それがエスカレートすると、生徒間のトラブルとなり、生徒指導案件にまで発展してしまいます。
2限目を無事に乗り越えたら、次はテストの時間です。
テスト監督業務は、それほど大変ではないというか、むしろ楽な業務の部類に入りますが、テスト監督業務で問題が発生した場合の対処方法は、事前にしっかりと理解しておかないといけません。また、この日の日程には、まだ若干の問題が残されています。それについては、また次回お伝えします。
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