高校教育の現場より:私のクラブ指導
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本日は始業式前日。
いよいよ本格的な新年度の学校生活が始まります。
明日から生徒たちが学校に来るという現実が迫ってくると、学校運営やクラス運営上、やるべきことがリアルに浮き彫りになってきます。宿題に追われる生徒と同じく、いつまでも春休み気分でのほほんとしていてはいけないと気持ちが引き締まる思いです。

明日から生徒がやってくるとは言っても、学校行事は午前の早い段階で終了するので、クラス運営上、必要となる業務はそれほどありません。しかし、卒業アルバムの制作に向けて、各教員、クラス、クラブの集合写真や3年生の個人写真の撮影日程を調整して、業者の方と打ち合わせをしないといけないので、こちらの業務を抱え込んだまま、学校生活に突入します。例年だと、来週から撮影日時の希望を募る告知を行って、4月の4週目頃に締め切っているので、数日中には動き出せる状態までもっていかないといけません。

ということで、若干追い込まれつつあるので、こちらの業務を片付けておこう!

と思っていた矢先に、クラブ活動への派遣依頼が…

私のクラブ指導

私は、バスケットボール部の担当。序列的には4番手になります。競技経験がないので、サブ的なポジション。大学時代にアメリカンフットボール部に所属していたこともあり、ウエイトトレーニングに関する知識はあるので、トレーニングを担当。裏方業務として、部費精算などの会計業務を行っています。基本的な部活動への関わり方として、

「主担当の先生から声がかかったら、個人的な業務より優先して、サポートに回る。それ以外は、基本的に個人の仕事に専念する。」

という割り切りで動いています。いわゆる指示待ち人間です。

クラブ活動は、教師の一方通行かつ受動的な授業とは違い、課外活動として生徒たちの意思で能動的に行われる活動です。クラブ活動にのめり込むと生徒たちとの交流が深まるので、とても魅力的でやりがいのある仕事です。しかし、残念ながら、私にはバスケットボールの競技経験がないので、指導をしようにも、まずは1からバスケットボールについて学ばないといけません。それに加えて、そもそも教師の本分は授業にあるので、そちらに時間を奪われてしまうと、自分自身の授業が疎かになってしまいます。

さらに細かなことを言えば、主顧問の先生と私では、スポーツ指導に関する価値観が真逆だと思われるので、クラブ活動に深入りすればするほど、激しく対立してしまう可能性があります。そのような事情から、私はクラブ活動については一線を引くことにしています。これによって、自らの手でクラブ活動の魅力を半減させてしまっているといっても過言ではありません。

全国の学校現場を見渡せば、私のような葛藤に苛まれている先生方は少なくないのではないでしょうか??
むしろ、私のようなケースは、まだまだ恵まれている方だと思います。TwitterなどのSNSを除くと、

主担当の教員が転勤のためにいなくなり、競技経験がないままに運動部の指導にしぶしぶ関わらざるを得ない!

という先生方の悲鳴のようなつぶやきがしょっちゅう飛び込んできます。

さて、そのような若干複雑な思いを抱えながらのクラブ指導ですが、本校のトレーニング場はなかなか設備がしっかりしています。

実は、私も生徒たちの指導の合間を縫って、ちゃっかりトレーニングさせてもらっています。

私は背中で語るタイプだ!

と言わんばかりに、生徒たちに紛れて自分自身がトレーニングに励むことも…

そんなこんなで午後の大半の時間を費やして、私のクラブ指導は終了。
そして、明日から始業式。これから1年間、いろいろと激動のドラマが始まります。

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