いじめによる自殺 | 自殺を決意させる2つの要因とは?
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いじめを苦にした自殺のニュースが頻繁に報じられています。

学校だけに限らず、私は大体2つの要因が同時に重なった時に、人間は自殺を決意すると考え、次のようなツイートを残しました。

私は、大学生の時に①の状況に陥り、自分自身の命が軽く感じられた時がありました。その経緯などについては、いずれこのブログでお伝えする予定です。今から振り返っても、自殺を後押しするような出来事があったら、今頃私は、この世に存在していなかったかもしれません。

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今は両親より先に死ぬことは出来ないと、家族に対する想いが強固な精神的支柱となっていますが、下宿生活の学生時代は実家の両親の存在を意識することが出来ずに、大学周囲の狭いコミュニティの中で孤独を感じた当時の私は、世の中から完全に見捨てられた存在であると錯覚していました。

いじめを苦にした生徒の自殺が起きた時に、その予兆に全く気付けずに両親が驚愕するケースがあります。それは例え親子関係が良好であっても、生徒が学校という狭いコミュニティの中で孤独を感じてしまうと、あたかも世の中から完全に見捨てられてしまったかのように錯覚してしまうだと思います。

しかも、今はスマートフォンが普及し、時にはSNSを介して24時間、心を休める暇もなく狭いコミュニティとの関わりが強要される時代です。たとえ家の中で過ごす時間が長かったとしても、生徒にとって本当に心休まる時間は、家族と一緒に食事をしているほんの数十分だけしか与えられていないのかもしれません。

私は幸い②のようなケースがなかったので事なきを得ていますが、学校生活におけるいじめは、加害者が被害者に対して②の状態に追い込もうとします。弱いものいじめとは、人の不幸な姿をみないと生活に満足できない弱い心を持った人間による行為だと私は考えています。詳しくは、「いじめが引き起こす凄惨な事件と個人的に思ういじめの定義」参考にしてください。

いじめ行為は、集団生活において起こります。一方的に加害者が被害者に危害を加えたとしても、1対1の行為であれば、それは単なる暴力行為もしくは喧嘩です。心の弱い加害者が被害者となる生徒をターゲットに選択した時、加害者はまず同調者を募ります。同調者となるのは、元々ターゲットとなる生徒を快く思ってなかった生徒であったり、加害者の言うことに反対できない生徒、もしくは加害者同様に人の不幸な姿をみないと満足できない弱者です。

特定生徒をいじめる時に、SNSは非常に便利なツールとして悪用されます。被害生徒の仲間を装いLINEなどを使ってグループを形成し、まずは狭いコミュニティに閉じ込めます。既に、特定のLINEグループに被害生徒が加わっていれば好都合です。加害生徒は、被害生徒以外のLINEグループを形成して、被害生徒に対する不平不満を吐き出します。それに同調した生徒たちの意見が憎しみを増幅し、やがて被害生徒が属するLINEグループ内において、被害生徒を攻撃します。

特定生徒からの嫌がらせに不意打ちを食らった被害生徒は、誰かが救いの手を差し伸べてくれるだろうと淡い期待を寄せるものの、実は全員敵だったという現実を目の当たりにして、不幸のどん底に叩き落され、極度の孤独感に苛まれるわけです。この時、加害生徒たちは人の不幸は蜜の味と言わんばかりに、被害生徒が突き落とされた不幸の落差の分だけ、甘い蜜をすすり一時の快楽に浸るわけです。

人を不愉快にする行為がいけないということは、いじめの加害者も理解しています。そのため、特定生徒をいじめのターゲットにする時は、同調者を募り、自身の悪質な行為を正当化しようとします。赤信号みんなで渡れば怖くないの如く、周囲を走る車でさえも、その違反行為に歯止めがかけられないのでしょう。いじめ行為において、周囲を走る車と言うのは、いじめ行為を傍観する生徒たちと言ったところでしょうか。
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ここでまとめに入ります。

■自殺を決意させる2つの要因とは、

  1. 誰からも見放され、完全に孤独になったと錯覚した時。
  2. 死んだ方がマシだと思う嫌な出来事があった時。

いじめによる自殺は、加害者が被害者を②の状況に陥れ、そして同調者を募りエスカレートすると被害者を①の状況に嵌めてしまうことによって、起こります。

陰湿かつ悪質ないじめほど大人の目には留まりにくいものなので、注意が必要です。

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