高校教育の現場より:基礎学力講話と私の進路
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本日は定時に退勤して三重大学に行ってきました。

主に休日になりますが、時間がある時は、大学に赴きアメフト部の練習を指導してます。指導とは言っても、練習にはあまり口出しをしません。遠目に全体の様子を眺めて、チームの雰囲気を感じながら状況把握に努めるのが主です。チームとの長年の関わりから、週1回程度の関わりだったら、このくらいの距離感が最適であることがわかってきたので、その様にしています。

個人的に「練習内容をこうした方が良い」とか、「選手たるものこうあるべき」という方法論や精神論はありますが、今の関わり方だと上手く浸透しません。

たとえ指導者の立場であっても、自論をチームに反映させるのであれば、現役選手やスタッフと十分な意見交換を交わすなど、適切な手順を踏む必要があると私は考えています。しかし、そのような立場に立った途端に、圧倒的な時間が不足してしまいます。そのような事情から、私自身がチームに対して求めることは、新チームの指導直後に1つ2つだけに限定して、後は学生たちの意思に委ねることにしています。

コーチのフィロソフィーを浸透させて、チームを飛躍的に成長させたければ、オールタイムのコーチにならないといけない!

と切に思います。

結果だけを追い求めるのであれば、学生たちのアイデアよりも自論を浸透させた方が、よりベターな結果を期待できるでしょう。しかし、そのような場合、学生への指導がメールなどの文面送付による命令的な形式になってしまいます。

そうすると、どうしても学生たちは、

命令によって動かされている。

という、やらされ感での行動を余儀なくされてしまい、学生たちを束ねる主将など、幹部クラスのメンバーは、指導者からの意見と下級生からの要望とのミスマッチに悩まされてしまう可能性が生じます。

基礎学力講話と私の進路

さて、本日の学校業務は、午前中だけですが、なかなか多忙でした。

1限目の化学基礎の初授業から、2限目はクラス写真の撮影、それからホームルームの時間、3限目は身体測定(クラス担任は視力検査を担当)、4限目は体育館での基礎学力講話ということで、始業から放課まで休憩なして張り付き状態です。(この程度のことで忙しいと言っていたら小学校の先生に怒られますが…)

この日は、時間的な拘束に加えて、2限目、3限目にかなりの隙間時間が発生するので、そこで何をするのかをクラス担任は事前に考えておかなくてはなりません。

1限目のように「化学基礎」と、初めから題目が決まっていて、生徒たちが教科書・ノートなど必要なものが事前に準備されていたら、話は簡単です。

しかし、唐突に現れる隙間時間に何をするかとなると、

なぜ今からのこの話を始めるのか?

という導入部分を考えないといけないし、しかも、

手ぶらの生徒たちに何をさせるのか? 

と考えた時、筆記用具以外の必要物は、こちらで準備しないといけません。

この辺りが、高等学校で担任業が敬遠されやすい理由の1つかなぁ…? と思いますが、少なくとも私にとっては、なかなかの難業です。こちらについては、昨日の記事の通り、私自身の進路を語ることで一件落着。

 

奇しくも、本日の基礎学力講話のテーマが「一人ひとりの進路実現にむけて」ということで、多様な考え方が存在することを生徒たちに理解してもらうには良い機会だったと思います。

 

個人的に学力講話で印象に残ったのが、

この20年間で全米702職種のうち47%は機械化される。

企業が高校時代に頑張ってほしいと望むこと の上位3つが順に
クラブ活動(88%)、授業(74%)、進路研究(37%)

ということでした。

企業目線で言えば、

クラブ活動を充実させることが授業より優先している。

また今後、機械化される職種として、

教師の仕事、特に座学の授業は機械化される。

このように考えると、

まともなスポーツ経験が三重県下での課外活動には存在しないアメリカンフットボールで、授業は今後高い確率でAIにとって変わられる

ということになり、

近い将来、学校現場に私の居場所は無くなるだろうな!

という結論になる次第です。

基礎学力講話は、生徒に対して進路意識を向上させることが目的になりますが、本当に焦らないといけないのは、生徒ではなくて我々教員だったりして‥‥

そんなこんなで本日の私の業務は終了。

明日から、いよいよ平常6限授業。ここからが本当の勝負といったところです。

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