はじめに 今回は三角比について確認します。 □動画による解説はこちら↓↓↓ 三角比は高校数学で学習する項目ですが、物理においては平面の運動における速度の分解や力の分解において必要になってくる内容です。 三角比を使うと、平面上を移動する物体の速度の水平成分や鉛直成分であったり、物体にはたらく力のうち、物体の進行方向の...
物理の記事一覧
はじめに ここでは有効数字について解説します。 有効数字の取り扱いについて ■有効数字と表記方法について 100m走のタイムを測るために、メジャーを使って校庭のスタートからゴールまでの100mを測ったとします。 この時、メジャーの目盛りに示された数字の1、0、0はいずれも測定で得られた意味のある数字なので、これらを有効...
以前、物理の授業において電流が作る磁場の単元を扱う時に、生徒たちが少しでも興味・関心が持てる教材として、 「AmazingScience君」作の世界一簡単な構造の電車を、ご紹介しました。 動画はここをクリック! 世界一簡単な構造の電車は、以前もお伝えした通り、とてもユニークな作品ですが、高校物理の内容を教える上では、幾...
今日の文面は、2012年3月に当時私が 勤務していた県立学校で発行された生徒会誌 に掲載されたものである。 数年ぶりに文章に目を通してみて、当時の 自分は、こんなことを考えていたんだと、 懐かしい気分に浸りながら文面をタイピング して書き起こしてみた。 以下、そのまま転載。 「わたしが物理を選択した理由」 たった今、...
高校生に物理を教えるのは難しい。 ある物理の先生から、生徒に物理の授業がきちんと出来るようになるまで3年間辛抱が必要だと言われていた。 大学進学を目指す生徒が大半を占める県立高校で物理を教え始めてから3年が経過して、確かに当時の自分は、東京大学の問題を自力で解けるようになっていたし、それを論理立てて説明することが出来る...
偏差値競争によって強いられた学習習慣は物理教育を困難にする。 次の文章は、 科学をどう教えるか: アメリカにおける新しい物理教育の実践 丸善出版 2012-06-27 の宿題に関する記述を抜粋したものである。 まずこちらから目を通していただきたい。 1.学生たちの授業に対する意識と物理の問題を解く実力について 【抜粋1...
日常生活における経験により、学生は物理現象を誤解していることがある。 学習は現実の個人的経験と結びついてこそ、より効果的で強固なものになりやすい。 したがって、学生が現実の物理現象に関するどんな知識や推論を授業にもちこんでくるかを我々教員は理解しておく必要がある。 学生は物理の問題について推論する際に、今までの日常生活...
AI vs. 教科書が読めない子どもたち 著:新井 紀子 東洋経済新報社 2018-02-02 において、著者の新井紀子さんは、シンギュラリティ(技術的特異点)が、訪れることはないとしている。 詳しくは、著書を確認していただきたいが、どれだけ性能が向上しても、コンピュータは、根本的には四則演算を元に動く計算機であり、計...
高校物理の授業づくりを提案する(前編) の続きとして、今回は、 「気体中にある物体にも浮力がはたらくことを経験してもらう。」 ための具体的な授業づくりの進め方についてお伝えする。 3.具体的な授業内容(案) 生徒に対して行うべき授業展開の方針が定まったところで、 「気体中にある物体にも浮力がはたらく」という事実を生徒た...
今まで3回に渡って、物理教育がいかに困難で あるかをお伝えしてきたが、困難というか 出来ない理由を述べていても建設的ではないので、 今回は、生徒たちが物理学を理解できる可能性が 比較的高くなるような授業モデルについて 議論していきたい。とは言っても、現在私は、物理を専門に授業を 行っていないので、実践報告ではなく、 あ...