彼是、教壇に立ってから10年以上の歳月が過ぎ去りました。
教師になってから10年目に差し掛かる頃に、
私は、ようやく教師としての自我を確立し、
自信を持って学校生活が送れるようになりました。
しかし、そこに至るまでは苦難の連続でした。
どうすれば、もっと授業が上手く進められるのか?
どうすれば、生徒たちに指示が上手く伝えられるのか?
等々・・・。
彼是、教育関係の書籍を中心に100冊以上の書物を読み漁り、
参考となる部分を少しずつ取り入れては、
教育現場で実践し、自分自身の経験と技術に昇華していきました。
今回は、その中でも特に印象に残った4冊の書籍をご紹介します。
5年間、教員採用試験に挑戦した後に、私は、正規の教師として採用されました。その翌年に、初めてクラス担任に任命されてから数年間、「クラス担任の役割とは何か?」、「クラス担任として生徒たちとどのように向き合っていけばいいのか??」と、明確な結論を出せないまま、生徒たちとの良好な関係を築けずにただひたすら自問自答して、苦しむ日々をシャットアウトしてくれた良書です。
私にとって目から鱗だったのが、次の2点です。
2.クラス開きをしてからの3日間の過ごし方
この書籍に出会うまでの私は、
ただひたすら生徒の粗さがしをしては、
注意するだけの教師であったように思います。
しかし、クラス開きをしてからの3日間に
(これを黄金の3日間と言います。)
生徒たちを褒めることなど、
生徒との接し方に変化を与えられるようになりました。
詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
黄金の3日間などの記述については、
他の書籍でも参考にできますが、
その他の項目についても為になる内容が記載されているので、
まず1冊どれを購入しようか迷っているのであれば、
こちらがお薦めです。
1985年6月1日に発行されてから30年以上が経過しておりますが、
今尚色あせることない技術を目の当たりにして、
向山洋一先生に対して、畏敬の念を抱かずにはいられません。
①生徒たちに何を理解してもらうために、
授業者は「説明」を与えるのか?
②生徒たちに何をさせるために、
授業者は「指示」を与えるのか?
③生徒たちから何を引き出すために、
授業者は「発問」を与えるのか?
こちらの書籍も1988年4月1日に発行されてから、
30年以上が経過しており、
残念ながら大西 忠治先生はご存命ではありませんが、
この書籍を通して、大西 忠治先生の
授業に対する崇高なる探求心を学び取ることが出来ます。
もっと言えば、「負けてたまるか! 」という強い闘争心や反骨心と、教養と知性を兼ね備えてこそ、私が求める“真の野生"なのであり、これからの日本に必要なのは、そういう野生だと私は信じているのである。
私は、この書籍に出会ってからは、
根性論より方法論を意識するようになりました。
授業内容が定着しないのは、
生徒たちの取り組む姿勢の問題だ!
と、生徒たちに責任転嫁したくなる気持ちをぐっとこらえて、
では、どうすれば生徒たちの姿勢を
変えることが出来るのか?
と、自分自身の問題に置き換えて
考える習慣をつけられるようになりました。
他にも素晴らしい教育関係の書籍は、たくさんありますが、
今回ご紹介した書籍が皆さんのお役に立てたら光栄です。
◎授業の基本的な技術や授業についての記事は、
こちらを参照ください。
◎教育に関するテーマはこちらからどうぞ。