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授業を組み立てることにも、ある一定の技術が存在します。

 

私は長年、1時間の授業をきちんと成立させるのに苦労してきました。

生徒たちはたったの10分間でさえ授業者の話を

集中して聴くことが出来ないので困った経験を繰り返してきました。

あることを説明するためには、15分は必要だけど、

それでは授業が間延びしてしまいます。

 

よく考えてみれば当たり前のことではありますが、

授業者にとっては、たかが1時間ですが、

生徒たちは、50分×6限授業を受けています。

6限目の授業であれば、授業者にとっては始まりの1分であっても、

生徒たちにとっては、251分(/300)の始まりなのです。

 

これからお伝えする内容は、

教員生活2,3年目の若かれし頃、

ある研修会においてある先生の、

 

授業は5分間の積み重ねである。

という言葉からスタートし、

更に

シリーズ・教育技術セミナー 2 (2) 発問上達法−授業つくり上達法PART2−
大西 忠治 民衆社 1988-04

 

を参考にブラッシュアップし進化させたものです。

私が以前勤めていた学校の化学基礎の授業では、

授業資料と板書計画に加えて、

簡易的な指導案を作成していました。

同じ内容の講座を2年以上担当する可能性が高いときには、

授業資料をきちんと作り込んでおいた方が

翌年以降の業務がとても楽になるので、

資料作成は大変ですがお奨めします。

 

今日は、授業資料のうち指導案の構成についてお伝えします。
大西 忠治 先生 著作の発問上達法には、次の①~③のような文言があります。

 

①:教師の授業における言葉、 「発問」「指示」「説明」そして「助言」を、 あなたはどれだけ意識して使ってきただろうか。

②:それぞれの言葉の役割と構造をつかみ、教材の性格と子どもの状況に応じて使いこなせるようになることが、授業つくり上達のカギである。

③:1時間には、3つ以内の提言をたてるのが適当であり、1つの提言には5つ以内の助言をうつのがよいといえる。

私は上記を次のように解釈して自分自身の指導案に反映しました。
A:1時間の授業における到達目標を達成する
ために、
B:15分程度で構成される3つのテーマ(提言)
を設定し、
C:それぞれのテーマに対して3~5分程度の具体的な学習内容(助言)
を設定する。
そして、各テーマと学習内容については、

①生徒たちに何を理解してもらうために、授業者は「説明」を与えるのか?
②生徒たちに何をさせるために、授業者は「指示」を与えるのか?
③生徒たちから何を引き出すために、授業者は「発問」を与えるのか?

の3つを明確にして、間延びした授業にならないように配慮しつつ、
そして常に何を目的に授業をしているのかが把握できるようにしました。
実際に作成した指導案は次のようになります。

今回の授業だと、「醤油は何から出来ている?」というタイトルの通り、

①最初のテーマにおいて、生徒たちに醤油は何から出来ているのかを

まず想像してもらうために「発問」を与え、

②そして、次のテーマにおいては、実際に製造工程のVTRをチェックしながら、

醤油の原材料から完成までの一連の流れを

プリントの課題に取り組みながら整理するように「指示」を与える。

③最後にまとめとして、教科書の内容との関連性に触れながら

知識の整理とまとめを行いながら

混合物と純物質について「説明」を与える。

という3部構成になっています。

 

このようなテーマ設定を与えた上で、

各テーマをどのように進めていくかを計画していきます。

今回の指導案だと、動画の視聴に10分かかるので、

ここで、生徒たちの集中力が持つのかどうかが気掛かりである・・・

など、授業の進め方が具体的にイメージ出来るようになり、

事前に配慮すべきポイントが明確になってきます。

 

そこで、この時は10分間、ただ見るだけではなく、

テロップを確認しながら、問題に答える形式を採用しました。

それでも「大丈夫かな?」と心配していましたが、

実際に授業を行ってみると、

私の予想以上に生徒たちは集中して課題に取り組めていました。

 

その他、指導案を作成してみると、

説明の時間や指示の時間が連続することがあります。

これは先ほど触れたとおり、

授業が間延びしてしまう可能性があるので、

教科書を読んでから、

プリントの内容整理を行うという順番を入れ替えてみるなど、

各テーマの趣旨からぶれないように

内容を組み替えてみるなどの工夫が行えます。

上記の手順を踏めば、

教職経験の浅い先生やこれから教職を目指す大学生でも

ある程度まとまった授業計画が立てられると思うので、

もしよければ参考にしてみてください。

授業の技術シリーズ(続き)はこちらのガイドを活用ください。

授業資料集

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