いじめと先生 | 不特定生徒によるSNSを悪用したいじめの対処法!
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いじめられてます。先生。

と生徒からSNSを悪用したいじめを訴えられた時に、我々教師たちはどのような行動をとれば良いのでしょうか?

実は私も、こういった問題に向き合った経験がすでにあります。今回は、その具体的な事例をお伝えすることで、いじめ問題と向き合っている先生方のお役に立てればと思う次第です。

私の時は、Twitterを利用したなりすましでした。同じ学年の生徒と思われる誰かが、被害生徒の個人名でTwitterのアカウントを立ち上げていると、被害生徒から報告を受けました。

こうした案件で厄介なのは、加害生徒が特定できないところです。学年全体の人間関係をある程度把握できていれば、疑わしい生徒の顔は思い浮かんできますが、それだけでは決定打に欠けます。そして、加害生徒にしても、簡単にバレないことを知っているから、こういった悪ふざけに容易に走ってしまうところがあります。

加害生徒が特定できない問題が発生した時の対応としては、まず臨時の学年集会を開いて、教師側としては「この問題を重く捉えている。」ということを生徒たちに訴えることがまず挙げられます。実際に、この時も学年集会を開きました。それに加えて、私は以下のことを伝えることにしました。

 

  1. このような行為を繰り返すことは、クラスの全生徒を敵に回すことになること。
  2. 軽はずみな行為が加害者の想像を超えた一大事件に発展する可能性があること。

1については、実は以前に別件で、ある生徒の机に落書きされていた問題があり、

その時に、次のように伝えていました。

このような行為が発覚するたびに学年集会を開くことになる。そうすると、みんなの下校時間が遅くなり、自由が制限される。本来自由とは、お互いの信頼関係の基に成り立っているものである。お互いの信頼関係が崩れた時、自由が制限される。それは、ここにいる全生徒および教員に不自由と不快感を与えることであり、全員を敵に回すことである。

その後に起きた問題なので、私は宣言通り、生徒たちを放課後体育館に召集して、臨時の学年集会を開きました。やや、強引な手法ですが、日ごろ無関心を貫く生徒に対しても、決して他人ごとではないということを認識させる効果はあると思います。正義感の強い生徒であれば、被害生徒の学校生活を見守っていてくれたり、怪しげな行為を発見したときは、私たちにその情報を伝えてくれることが期待できます。

2については、出来る限り最新のニュースを話題にして、加害生徒の行っている事が重大な事件に繋がる可能性を伝えます。最近だとこの記事の内容が参考になるのではないでしょうか。

私は、Youtuberのヒカル氏が起こしたValuをめぐる一連の大炎上騒動を取り上げました。

事の詳細はこちらをどうぞ。

このように、私はこうした問題を繰り返せば繰り返すほど加害生徒が不利な状況に陥ってしまうということを根付かせる方向に持っていくことを心掛けています。この時は、運よく被害生徒から翌日に、不正なアカウントが削除されていたと報告を受けましたが、この手の問題は長引いてしまうと、「結局先生に言っても何もならない。」と被害生徒を孤立させてしまうので、早期に全力で対処してしまうことが大切です。

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