不登校と教師 | 教師目線から不登校の原因を考察する。
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不登校生徒と向き合う時は、教師である以上必ずやってきます。

私も高校現場で働いてきて、不登校生徒の状況を耳にしたり、時には担任として対応を迫られたこともあります。不登校という言葉をウィキペディアで検索してみると、いろんな経緯が回りくどく掲載されていて、わかりにくい部分が非常に多いです。

そこで今回は、私自身の経験から考える不登校の原因について、大まかに分類してみることにしました。あくまでも私の経験を元に整理した内容であり、小学校や中学校の現場とは合致しないことが多々あることをご了承ください。

そもそも不登校とは、学校に登校していない状態を指し、その状態自体によって、即座に直接的に生徒が不利益を被るわけではありません。そもそも学校に登校して、集団生活を送ることが極端に苦手な生徒もいます。そのような生徒が、学校生活に適応できないことを自覚することで、そのまま高校を中退して就職するというケースがそれにあたります(手放しに安心は出来ませんが・・・)。

不登校が問題となるのは、生徒が高校卒業という資格を条件として就職したり、大学に進学することを希望している場合です。不登校の状態が継続してしまうと、学業成績ではなく、出席数が不足することによる成績不振によって、進級もしくは卒業が阻まれてしまいます。

このような状況に陥ってしまったら、現状解決に向けて、クラス担任を中心に組織的な対応を施していく必要があります。

不登校生徒の精神状態については、本人の強い意思で学校に行かなかったり、自分では学校に行かなければならないと自覚していて、学校に行こうと決意しても翌朝起きてみると身体が動かないという鬱的な状態など多岐に渡ります。

しかし、不登校の原因となるケースを突き詰めていくと、大きくシンプルに3つの形で分類されます。

1.学校内での人間関係が上手く行っていない場合
2.家庭内での人間関係が上手く行っていない場合
3.学校内と家庭内での人間関係が上手く行っていない場合
1.学校内での人間関係が上手く行っていない場合
生徒が不登校状態になったときに、大抵の人はまずこれを原因として考えるのではないでしょうか。人間関係の問題と言っても、いじめや喧嘩から、交友関係の変化など多岐にわたります。当然ですが、そのそれぞれのケースに対して対処の仕方は異なってくるので注意が必要です。敢えて共通項を挙げるとすれば、学校もしくはクラスの誰かと顔を合わせたくない(顔を合わせるのが気まずい)から学校に行かない(行けない)というところです。
2.家庭内での人間関係が上手く行っていない場合
基本的には1のケースが注目されますが、実はこちらの方が往々にして解決が難しかったりします。家庭との連携を緊密にして、相互の信頼関係を築いていくことが大切ですが、実は不登校の根本的な原因が、問題に悩む保護者自身だったりすることがあります。要は、家庭内の誰かと人間的に馬が合わないから、誰かの家に泊めてもらったりして、家に帰らない。その結果、生活が乱れて学校に行けなくなるというのが2の主な原因です。その他の場合だと、両親から精神的・肉体的に虐待を受けていることなども原因となります。小学生の体力だと、虐待に対しては、ただただ耐えることしか出来ませんが、中学校、高校と身体的に成長していくと、その両親に対して反抗するという手段が加わってきます。
3.学校内と家庭内での人間関係が上手く行っていない場合
こちらは最悪の状況ですが、1⇒2もしくは2⇒1へと併発するケースです。学校内での人間関係が上手く行かず、学校に行きたくないと訴えるも、1⇒2のケースは、保護者から無理矢理に学校に行くように強制される中で、家庭内での人間関係までも悪くなる場合。2⇒1のケースは、逆に家庭内での人間関係が原因で家に戻らなかったり、学校に来ない(さぼる)ことに対して、次第に他の生徒たちが学校に来ない生徒から距離を置くようになってしまう場合です。
不登校の問題だけでなく、他の事にも言えることですが、生徒の心の問題を解消して行くには、その原因となるものを正確に理解して、根本的な部分からアプローチしていかないといけません。
教師の立場だと、生徒が学校に毎日登校して、まじめに授業を受けているのが健全な状態であるという考え方にとらわれがちになってしまいます。しかし、たとえ学校内の人間関係に問題が無かったとしても、家庭内の人間関係に問題があり、それが解消されない限りは、一時的に生徒の不登校状態が改善されたとしても、いつか再び生徒が学校に来れなくなってしまいます。
従って、学校現場においては、生徒本人や保護者との面談、クラスの生徒たちとの情報交換を慎重に行い、問題の本質に迫っていくことが大切です。その際は、上記に挙げたケースのように、マクロな視点で大まかな原因を推測し、そして、個々の生徒を取り巻く実態に対して、ミクロな視点で慎重に行動に移していく意識を持つことが重要です。
今回は、不登校の原因を大きく分類してみました。それぞれのケースに対する対応方法については、また機会があればお伝えしていきます。
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