はじめに
学校での授業や文化祭などのイベントで大変重宝するヘリウムガス。
ヘリウムガスを使うと、空飛ぶ風船などいとも簡単に作れてしまうので、子どもたちも大喜びです。
元素記号を教える時とかに、ただのアルファベットの羅列を覚えさせても面白くないので、出来る限り実物を見せてあげるようにしています。
使い終わった後のガスタンクの処理って大変じゃないの??
そう思って購入を躊躇される方もいるのではないでしょうか。
タンクの処理はシンプル、しかし注意が必要!
実際の処理方法は至ってシンプルです。
商品の廃棄方法に掲載されている通り、ノズルを外してガスを空にしてから、安全弁を剥がすだけ。容器自体は鉄の塊なので、後は不燃ごみなど各自治体指定の方法で廃棄するだけです。
廃棄に際しては別途回収費用がかかるわけではなく、簡単な方法で処理できるわけですが、安全弁を剥がすのには一苦労しました。
廃棄方法には、「マイナスドライバーを容器肩部にある安全弁のふちに当てて、ハンマーで軽く叩いて安全弁をはがす。」とあり、
と思っていたら大間違い。
私は安全弁を剥がすのに1時間30分ほどの時間を要してしまいました。
そのような経験を踏まえて、この先ヘリウムガスを使用される方が、タンクの処理方法でお困りの際の参考になればと思い、私がとった処理方法をしたためておきます。
安全弁を剥がすのに必要な道具は3つ
ヘリウムガスタンクの安全弁を剥がすのに使用した道具は上記の3つです。
ガスバーナーはホームセンターで購入できます。私は手元にあった料理用のものを使用しました。
最初は製品の廃棄方法にある通り、安全弁のふちにマイナスドライバーを当てて、ハンマーで叩いていったのですが、
安全弁の金属が溶着してしまっているのか、廃棄方法の説明の通りに弁が剝がれてきませんでした。
ハンマーで叩き続ける約30分。安全弁が剝がれる気配が一向に感じられないので、次の手を打つことにしました。
ガスバーナーの利用
「鉄は熱いうちに打て」の通り、
剝がれてくるんじゃないか??
そう思って、ガスバーナーで安全弁を加熱してみましたが、安全弁に変化はなし。
しかし、金属部分が軟らかくなったお陰で、マイナスドライバーが安全弁のふちに食い込むようになってきました。
パッと見た感じ、安全弁が浮き上がってきてるようにも見えます。
タンクの上に座り込んでに固定すると、安定した姿勢でハンマーを叩きこむことができます。
安全弁が浮き上がって来てる感じではあるものの、なかなか剥がれませんでした。
バーナーで加熱してはハンマーで叩く作業を30分ほど継続しましたが、結局安全弁が剝がれる前に、タンクに穴が空いてしまいました。
タンクに穴が空いてしまえば、もはや安全弁を剥がす必要はありません。そのまま不燃物として処理することが出来ます。
ということで、安全弁の剥がし方というよりは、ヘリウムガスタンクの穴の空け方を説明する内容になってしまいましたが、この方法であれば安全弁が剥がせなかったとしても、タンクに穴を空けることで不燃物として処理することが可能です。
ただ1点だけ注意していただきたいのは、ガスバーナーを使用する前には、必ずタンク内のガスを抜き取るようにしてください。内部に高圧ガスが残っていると、破裂などの大事故につながる可能性があります。