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はじめに

2020年度から2021年度の約2年間、教室の清掃にロボット掃除機を導入してみました。

教室清掃は1日10分程度で済むことなので、学校業務の中でそれ程大きな割合を占めるわけではありませんが、教育困難校など学校によっては清掃を促しても全く生徒が働いてくれないので、ほんの10分間、生徒たちに清掃を促すだけでも担当の教員にとっては多大なストレスになることがあります。

そのような事情を抱える学校であれば、ロボット掃除機の導入は一考の余地があると思いますので、当記事よりロボット掃除機の導入を検討する際の参考にしていただけると幸いです。

実際に動作している様子はこちらの動画を確認してください。

ちゃんと教室の隅々まで掃除をしてくれます。

使用したロボット掃除機について

画像をクリックすると商品情報が確認できます。

今回私が使用したロボット掃除機はTake-One X7という商品で、楽天から自費で購入しました。

定価は50723円(2021年12月時点)ですが、セール中にクーポンを活用するとかなりお値打ちに購入できます。私が購入したのは2020年の3月頃でしたが、その時はSuperDeal対象商品で実質20000円程度で購入しています。

お急ぎの場合は、Amazonであれば常時お値打ちのものが発見できます。

利用方法

ロボット掃除機にはタイマー機能を始め、いろんな機能があるのですが、この商品についてはWi-Fi環境下にないと使えない機能が多かったので、色々と試してみた結果、放課後の教室にロボット掃除機を持参して、ボタンを押して自動清掃するだけの最もシンプルな利用に収まりました。

放課後に掃除機を運転させると定時を過ぎるので、私は翌朝教室にいって掃除機を回収して溜まった埃をゴミ箱に処分しています。

ゴミの処分は簡単。ダストボックスを開いて、溜まった埃をゴミ箱に捨てるだけです。フィルターの表面部分にも埃が付着しているので、ブラシで払い落としています。

ゴミを処分したら、放課後まで充電します。フル充電まで数時間かかるので、「放課後使用して翌朝充電」というサイクルを習慣化させると上手くいきます。

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結論(感想)

先に結論から簡単に述べさせていただくと、次のようになります。

ロボット掃除機を使ってみた感想(結論)
業務改善に劇的な力を発揮してくれるが、耐久性の面で不安があり学校全体で使用するまでには至らない。

上記のような結論になりましたが、クラス運営の効率化のために個人的に活用してみる価値はあると思います。

とある学校でクラス担任をしていた時のことですが、放課後に実施するクラスの掃除場所が教室と2カ所の選択教室の合計3教室でした。

教室掃除はクラス担任が担当し、その他の掃除区域は年度初めにその他の教員に割り振られているのですが、選択教室は使用頻度が低く週2回程度の清掃でも十分ということもあり、選択教室の掃除監督を担当する先生は、ほとんど放課後に掃除を実施しませんでした。

掃除の頻度が少ないこと自体は問題ないのですが、生徒たちに掃除をする日としない日を明確に指定しなかったため、生徒たちが清掃場所に行っても先生がいないということが度々ありました(そもそも掃除を監督するということすら知らなかった節あり)。

その結果、生徒たちに「掃除はサボるもの」という習慣が根付いてしまい、日々の清掃が必要な教室掃除までサボり始めるようになってきました。

掃除をサボる生徒も大概なものですが、それよりも掃除監督にこない教師を私は軽蔑しています。

こういう低俗な輩がいる集団の中で、これ以上仕事をしたくない!

大人が模範となる姿を率先して見せないといけないのに、サボるという不適切な行為のお手本になるなど言語道断です。

この時から学校現場への気持ちが離れていってたのでしょうね。

(とは言っても、私も大概いい加減な人間ですが…)

掃除を促しても動かない生徒に指示を与えて清掃するくらいであれば、自分で全部やった方がいい!

私一人で教室掃除をする労力よりも、指示をしても動かない生徒たちを無理やり動かすための労力とそれによって抱えるストレスの方が大きくなった

そう判断した私は、2学期頃から

もう教室掃除はやらなくていい!

と宣言して、自分1人で掃除することにしたことがありました。

あの時にロボット掃除機が存在していたらどれだけ快適だったか…

と思うことがあります。この時は、心ある生徒数名が毎回率先して一緒に掃除をしてくれたのでとても助かりました。

年末年始に東京に行った時に、ささやかなお礼の気持ちとしてお土産を買って贈呈たのも今となってはいい思い出です。

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メリットとデメリット

2年間掃除機を利用してみて感じたロボット掃除機のメリットとデメリット(改善点)は次のようになります。

メリット
・毎日教室掃除を実施する必要がなくなった。

ロボット掃除機の利用する大きなメリットはまさにこれです。

通常の教室掃除は以下の3つの業務に分かれます。

①床に溜まった埃を掃き掃除で集めてゴミ箱に処分する
②ゴミ箱に溜まったゴミを定期的にごみ収集場所に持っていく
③定期的に黒板消しクリーナーを洗浄する

上記の内、毎日行わないといけないのが「床に溜まった埃の処分」になりますが、これをロボット掃除機に任せることで、毎日教室掃除を行う必要性がなくなりました。

そこで、まず②のゴミ箱のゴミを収集場所に持っていく仕事を日直の仕事にすることにしました。

それから、③の黒板消しクリーナーの洗浄ですが、2020年度より電子黒板が導入されることで、チョークの使用量が劇的に減少したため、始業式や終業式など定期的に実施される大掃除の時だけの洗浄で事足りるようになったために、通常の教室掃除の業務として自然消滅しました。

デメリット

デメリットについては何点かあります。

①音量調節ができないので、教室に常設できない。

掃除機の充電が完了すると、「充電が完了しました!」という音声アナウンスが自動的に流れるのですが、音量調節ができないので授業中に音声が流れてしまう可能性があります。今回使用した機器の場合、充電完了後であっても待機電力の消耗によって電池残量が減少します。

その都度バッテリーが再充電される模様で、再充電が完了するたびに音声が流れるので、充電完了後も数時間に1回ほど音声が聞えてきます。そのために授業時間前に一旦職員室に引き上げて、そこで充電するという手間がかかってしまいます。

Wi-Fi環境下でロボット掃除機が使用出来たら、掃除完了後に自動的に充電ドックに格納されて充電されます。さらにタイマー機能を利用すると清掃の時間帯を設定できるので、教室に常設することが出来れば、ゴミの処分も生徒の役割として分担できます。そうすれば、教員の業務負担をさらに削減することができます。

②異物混入によって掃除が完了していない時がある。

ロボット掃除機に教室掃除を託したら、あとは掃除が完了するまで放置しておけばいいのですが、定期的に何らかのトラブルによって運転が停止していることがあります。

機器に異常が発生すると赤いランプが点灯します。

今まで確認してきたトラブルとして、カメラに埃が付着することによるモニターの不具合やブラシに異物が挟まることによる不具合がありました。

ローラー部分に糸くずや髪の毛が絡まった場合はピンセットで取り除きます。

カメラのレンズの汚れを拭き取ったり、ブラシの異物を取り除くこと自体は簡単なのですが、それらの不具合を取り除いても機械が正常に動作しないことがあり復旧が難航することが何度かありました。

そんな時は、もう一度入念に掃除機に付着した汚れを確認したり、電源のオンオフを繰り返して正常に動作するか確認したりの繰り返しで、

そろそろロボットの寿命がやって来たのかなぁ‥

と不安になったりします。

今回使用したロボット掃除機はあくまでも家庭用であり学校のように広い空間の清掃を想定したものではないので、毎日の使用による機器に対する負荷は相当のものだったのかもしれません。

40名が集まるフロアだと髪の毛もたくさん絡まってきます。

こうして定期的に起こる動作不良によるメンテナンスは、数分で終わることもあれば1時間くらいかかってしまうことがあります。

Take-One公式Lineからこんなメッセージが届いてました。

たくさんの生徒が利用する教室だと、毛髪とかの吸引頻度が多くなるので、こういった不具合が起こりやすいみたいですね。

対応方法についてはこちらをご確認ください。

③性能劣化によってダストボックスに埃がたまらない。

ロボット掃除機を使用して1年が経過するあたりで、吸い取った埃がダストボックスに収納されずにブラシの表面に堆積するようになりました。

大量のゴミがダストボックスに送り込まれずに、メインブラシに付着するようになったので、掃除機を持ち上げると写真みたいな感じで小さな埃が散乱してしまいます。

これによって、教室内のゴミ回収率は少し下がってしまいました。

性能劣化といえば掃除機のバッテリーですが、若干性能は落ちたものの、こちらの方は2年間使用した今でも教室掃除を完了するには十分な性能を維持しています。メーカー推奨のバッテリー交換のタイミングは8か月~1年程度となっていましたが、これなら3年間使い続けても大丈夫そうです。

ちなみに交換用バッテリーの販売と交換方法はこちらのページで確認できます。

④想定外のゴミは回収できない。

教室内で発生する埃であったり、消しゴムの消しカスや髪の毛といった、小さくて軽量のものであれば問題なく吸いとってくれますが、飴玉や割り箸の袋だったりと、大きめのゴミは吸い取れません。

これくらい目立つようなゴミが机の周辺に落ちていたら、

自分が誤って落としてしまったものであることに気づいてゴミ箱に捨てるのが普通だろう‥

と思いたくなるのですが、残念ながら学校現場にはこういったことが出来ない生徒もいます。そういったゴミは人力で別途処理しないといけません。

私自身についても、「うっかりゴミを落としてしまったことがないか?」と自問自答したときに、「そんなことは絶対にない!」とは言い切れないので、これについては、「気付いた人が片付ける。」で良いと思います。

まとめ

以上のメリットデメリットを総合した時に、学校全体で使用するとなると維持管理費用がそれなりに必要となってくるので、

今の掃除機の性能だと、かかったコストを上回る恩恵は受けられないかなぁ…

というのが率直な感想になります。しかし、かつての私のように掃除指導に多大なストレスを抱えたクラス担任の先生であれば導入の余地はありますし、

清掃業務を効率化して、生徒たちにその分の時間をプレゼントできる(他人の貴重な時間を奪わない)という点でのメリットはとても大きいです。

生徒たちに清掃活動を通して整理整頓の意識を定着させることは大切なことであり、ロボット掃除機を導入した当初は難色を示す教員がいたことも事実です(私はガン無視しましたが…)。

しかし、日に日に複雑化する学校現場において効率化できるところは効率化していかないと、教師の仕事は多忙化の一途をたどります。

現にコロナウイルスのまん延によって、本校においては教室の通常清掃に加えて、消毒のために机と椅子にアルコールを吹きかけて雑巾でふきとる作業が加わってきました。

私のクラスでは、生徒たちに消毒作業だけは行ってもらっていますが、他のクラスではコロナウイルスの感染者の増減によって、消毒作業を行ったり行わなかったりとまちまちのようです。

通常掃除と消毒作業を律儀に行っていたら結構な時間がかかります。

何かしらの業務が増えるのであれば、何かやらないことを決めてしまわないと負担が積み重なっていって、現場がどんどん疲弊するだけです。

出る杭は打たれるのが学校というか日本社会全体の悪弊になっているような気がしますが、そういった周囲の目は気にせずに、良い行いは果敢にチャレンジしていきましょう。

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