高校教育の現場より:ラストアトラクション③(ホラーウォール)
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今週もあと1日を残すのみです。明日の授業は1コマだけなので、すでに解放感に浸っています。とは言っても、授業が終わったらすぐに液体窒素をもらいに行くので、暇なわけではありません。

ただ、授業準備に追われながら過ごすことに比べれば、車を長時間運転するだけなので断然楽です。今日は、1年生の授業で綿あめを作りましたが、早速、装置が3台ダメになってしまいました。

授業終了後に修理しましたが、こういう時程、

教室で授業してた方がどれだけ楽なものか…

と、少し後悔というのか、他の先生を羨ましがってるのか、よくわからない感情が沸き起こってきます。

まぁ、しかし、

教科書の内容を説明するだけの授業に徹して楽をする代償として、生徒たちから「お前の授業つまんねぇぞ!」って、オーラを全身に浴びることを受け入れるのか??

それとも、

手間暇かけて、生徒を暇にさせないようにする代償として、莫大な作業量を一身に背負うのか…??

これは、私にとってある種究極の選択になります。ちなみに、どちらを選択しても給料は変わりません。むしろ、後者の方が損をするくらいです。明日の液体窒素なんて、旅費を請求しようとすると、事務の人から出張の目的とか事細かに聞かれて面倒くさいので、旅費は請求してません。別に悪いことしてるわけじゃないので、ちゃんと説明して、請求すれば旅費は支給されるのでしょうが、いちいち説明する時間がもったいない…というか、そういう事してる精神的余裕がないので、いつも旅費の請求はスルーしています。

頑張って、いろいろ手間暇かけて授業してると、先生の授業楽しいと言ってくれる生徒がいるのはありがたいのですが、「楽しい」という言葉には、いろんな解釈があって、「学問的に楽しい」と思えるのであれば、それでいいのですが、「単純に楽である!」ことを以て楽しいと言ってる生徒も当然含まれているので、それはそれで複雑なものです。

今日のラストの授業では、教室で液体窒素を披露しましたが、生徒たちは液体窒素にテンションがMAXになってしまって、私の話を全然聞いてくれませんでした(笑)

ー273℃になったら、全ての物体は運動しなくなる…

って、絶対温度の説明に入りたいのに、ー196℃(液体窒素の沸点)より先に進めません…(涙)

まぁ、でも今日の授業に関しては、楽しんでもらえばそれでOKです。説明部分に関しては、後で動画とかブログを見返して理解してくれたらそれで十分です。

ラストアトラクション③(ホラーウォール)

来週末は文化祭ということで、私のクラスの授業は文化祭準備に切り替えています。化学も含めて、ものつくりはサイエンスの重要な要素、別に逸脱した行為ではありません。むしろ、今どき黒板に向かって授業してることの方が大問題でしょう。

今回は、ホラーな空間を演出するための壁画を作成しました。これは5年前に前任校の文化祭で活用したアイデアなのですが、「ホラーな画像を壁いっぱいに貼り付けると怖い!」がコンセプトの作品です。

上の画像がその時のものなのですが、当時、たまたま閃いて作ってみたところ、生徒たちが結構怖がってたので、今年も利用させてもらうことにしました。前回は壁の一部分だけしか制作が間に合いませんでしたが、今回は窓側の壁一面を埋め尽くせるように準備します。

熱気球で利用した黒のマルチを解体して、その上にB4サイズに印刷したホラー画像を一斉に貼り付けてもらいました。とりあえず今日の1時間で、それらしい形になってきました。

見た感じ、紙がヒラヒラしてるよりは、テープで全体を固定した方がしっくりくるような気がするので、明日以降は、テープで留めるところからスタートです。それから、隙間が目立ってるところは、追加でホラー画像を貼り付けていきます。

少し時間が経ったら、テープが剝がれて壁画が崩れてしまいましたが、それはそれで味があっていい感じです。

それに加えて、今日の仕事が終わってからダイソーで、マネキンを購入したので、これを白塗りしてもらって、かつらをかぶせて落ち武者みたいのを作ることにします。

 

 

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