ここ最近、授業中に携帯電話を使ってるとか、話を聞かずにずっとボケぇ~っとしてるってことで指導される生徒をちょくちょく見かけるようになってきました。
我々教員の疲労が蓄積されてるのと同じように、生徒たちの疲労もそこそこのレベルに来てるものと推察します。
生徒を静かにさせて話を聞かせる(聞いたふりをさせる)、良くも悪くも静まり返った授業の雰囲気が私は好きではないので、授業規律なんてゆるゆるなのですが、こういう時はなかなか大変です。
中には、1時間黙って机に座り続けることに、とてつもなく大きなストレスを感じる生徒がいるので、その溜まりに溜まったうっぷんを私の授業で発散してくれます。
と思っているので、実験授業とかはワイワイガヤガヤしながら実習を進めてくれたらいいのですが、度を越してしまうと面倒くさいミスを犯してしまいます。
学期の中盤は、教師である自分自身の疲労が蓄積される時であることも、生徒たちの中だるみが起きやすいタイミングであることも把握しているので、この期間は出来るだけ生徒受けの良い授業を実施するようにしています。
生徒たちが前向きに活動できる授業内容であれば、その分、生徒指導上の問題行為に遭遇する可能性がぐんと下がります。いい授業と言うのは、教師自身の身を守る防衛手段でもあります。精神的に疲れて切ってる時の生徒指導は、下手をすると、生徒を溜まったストレスの捌け口にしてしまう可能性があるので要注意ですし、適切な指導を心掛けて自分の感情を押さえつけすぎると、今度は自分自身が潰れてしまいます。
今日は1年生の授業で電気パンを作りましたが、今回のクラスはなかなかでした(笑)
パンの生地をこぼしてテーブル汚したり、卵を握りつぶして床にこぼしたりと、1年に1回あるかないかってくらいのミスを連発してくれました。
卵を握りつぶして…って表現で間違ってないのですが、これだけを見ると、かなりの底辺高校だと思われそうですね。一応、本校では、学力が最も高いとされるクラスなのですが…。
こういう不注意から起きるミス一つとっても、生徒たちの意識レベルがわかります。このクラスは、ただの不注意ですが、クラスによっては陰湿な空気が漂ったりすることがあるので、そういう時は、生徒の人間関係とかに注意を払うようにしています。
授業する側としては、終始静かな状態で受けさせる方が楽なのですが、ある程度、生徒の素の状態を目の当たりに出来ると、大人の目には映りにくい、いじめの構造とかを察知できたりします。