高校教育の現場より:保護者会3日目
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今日が保護者会最終日となりましたが、3日間の中で最もヘビーな1日となりました。

ある程度想定はしていたのですが、想定外のところで私が大きなミスをしたことがきっかけで、三者面談開始早々から、保護者の方をカンカンに怒らせてしまったことがあったので、かなり神経を使いました。たまにはこんなこともあります!

しかし、保護者の方と話していると、いつの間にか以前よりはスムーズに会話が出来るようになってくるので、やはり日常生活でも人と会話をする習慣は大切だと思い次第です。(ただ、今日の後半は、疲れのせいかわかりませんが、ろれつが回り難くなってました。)

大半の生徒については、保護者との懇談を実施する必要性などなくて、普通に履歴書を書いて面接練習をした上で就職試験に臨んでもらえば、すんなりと採用してもらえるものですが、中には別の事情で、腹を割って建前ではなくて本音をぶつけて話し合わないといけない生徒がいたりします。

大抵の生徒たちは、学校のレールに乗って、就職なり進学するのが、今考えられる最善のルートだったりするわけですが、中には、そうではない生徒がいたりします。そのような生徒については、卒業してからの進路(働き口)を確保することが最優先ではなくて、長い人生を総合的にみて、どのような選択が本人にとって最適なのかということに焦点を当てて考えていかないといけません。

とは言っても、他の生徒とは違った話の進め方になってしまうと、保護者の方も不審に思われたりもします。

突然、年収90万円で東京ハッピーライフも可能です。世の中、お金じゃありません。何も定職に就くことだけが人生の全てではありません。

こんなことを、県税をもらって安定した生活が保障されている教師の口から放たれても、心の奥まで響きません。

ですので、

実は、私は、今年度一杯で退職することを考えている。

そういうことから始まって、その考えに至るまでの経緯を、生徒が経験してきた学校生活での出来事との関わりを持たせて伝えた上で、私自身の立場を明確にして、卒業後の進路について話し合いの本題に入っていきます。

こうして、何とか良好な関係を保つことを意識しながら話し合いを進めていっても、見通しが立て難い状況下で、即座に結論を求めるのも酷な話です。とりあえず、目先の方向性については、決めることが出来ましたが、今後も生徒には、事あるごとに1つ1つ決断求めていくことになるでしょう。

これがいつの間にか定着した担任としての私のクラス運営の基本スタンスです。学校生活や進路選択において、特に問題のない生徒に対しては、基本的にドライな関係に終始して、その分、生徒だけでは解決できない大きな問題に見舞われたときに、全力を振り向けてサポートする。そうすると、その他大勢の生徒にとっては、私がつまらない存在として映ってしまうかもしれませんが、私の適性的には、こちらの方が最もクラスが落ち着いてくれます。

学校生活を楽しく過ごすのであれば、学校生活の満足度が高い生徒たちとワイワイしている方が教師としては楽しいのでしょうが、私個人としては、性格的に日の当たるところよりは、陰の部分に目が行ってしまうので、そちらの方を優先してしまうようです。

小難しい話は、これくらいにしておいて、とりあえず今日で保護者会が終了したので、次の本題は履歴書作成に移っていきます。その前に、明日は健康診断、明後日は人間ドックということで、本格的な業務再開は来週からです。

退職を翌年に控えて、自分自身の健康状態を精査するべく、今年度は人間ドックを申し込みました。どう見ても、自分の体調は正常ではないような気がするので、6月に発症した尿管結石の様子も含めて、身体の状態をくまなくチェックしてもらいます。

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