高校教育の現場より:私のGIGAスクール構想への道のり②
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心身ともに充実していた新学期の始まりから、2週間が経過しようとしていますが早くもエネルギー切れです。

授業をしているときに一瞬ろれつが回らなくなったり、何かを説明しようにもうまく言葉が嚙み合ってくれない。疲れが溜まってくると、このような症状が出てくるのですが、今日がその日でした。ここ数年の傾向から、授業がない長期休業中に蓄えたエネルギーの持続期間は2週間と推定されてましたが、まぁ想定通りです。もしかしたら、何か別の病気を抱えているのかもしれませんが、これは仕事疲れのせいにしておきます。

ただ、疲れたといっても、後1週間頑張ればゴールデンウィーク。ここで少しだけエネルギーが充電できるので、もうひと踏ん張りの辛抱です。1学期の本当の勝負は6月。祝日の無い月で、しかも梅雨入りのじめっと蒸し暑い季節。1学期前半の疲れをため込んでいるのは、教員だけじゃなくて生徒たちも同じです。だいたいこの辺りから1年生が崩れ始め、何かしらのトラブルが発生します。その頃を思えば、今の疲れなど大したことはありません。

今日の授業は1限目と2限目だけでしたが、5限目に学年会議、6限目に進路講話、放課後は職員会議、と拘束される時間が長かったので結構疲れました。今の学校は、他校に比べて職員会議の回数が少ない分、1回あたりの情報量が多めなのが堪えました。会議時間は1時間30分程度で、それほど長い訳ではありませんでしたが、時間が過ぎるのがとても遅く感じました。

心の中で

早く終わってくれぇ…

と何度も呟きましたが、

これって授業を受けてる生徒と同じ気分なのかなぁ…

と思いました。今のわたしが、これを毎日繰り返されたら、絶対に発狂しています。

学生時代はそれほど苦に感じたことはありませんでしたが、

生徒たちの心境はどちらかというと今の私に近いのかなぁ…??

だとしたら、授業中に居眠りしたり、しゃべったり、別のことしてしまうのも妙に納得できてしまう…。

 

そう考えると、今日は生徒の気持ちがリアルに体感できた有意義な一日だったのかもしれません。

私のGIGAスクール構想への道のり

今日の3年生の授業では、再びChromeBookを使用しました。
もうかれこれ3回目になるから、「ログインで躓くことはないかなぁ…」と思っていたら、ID、パスワードがわからない生徒が数名出てきました。

ChromeBookを使っているのは、わたしの授業だけだから、そら忘れてしまうか…!

これは自分の想定が甘すぎました。と言いますか、授業全般を通して、自分の想定が甘すぎるので、ここは反省しないといけないところです。

生徒たちに一通りの操作を覚えてもらうまでは、化学基礎の授業というよりは、いわば情報の授業。駆け出しの情報科教諭になったつもりで、1つ1つ丁寧に授業を組み立てていかないといけません。

先週の実験で、各生徒がスマートフォンで撮影した画像をPCに取り込む予定でした。スマホからGoogleドライブにダイレクトにアップロードすることを考えていましたが、これは有線で行った方がよさそうです。昨年の緊急事態宣言発令時に、全生徒に学校指定のGoogleアカウントが割り当てられていたので、スマートフォンがあればアップロードは容易いだろうと高を括ってました。新しい取り組みに挑戦するときは、不測の事態が起きるのは当然のことです。不測の事態への対処法するためには、各工程において確実に実行できることを選択することが肝心です。

これをワイヤレスでアップロードしようとするから、「そもそもアプリがない」、「機種のバージョンが古くてアプリをインストールできない」等々の不具合が発生してしまいます。こういったところを突き詰めて考えられていないから、安易な選択をしてしまいます。そもそも私はiPhoneユーザーなので、Android携帯からのアップロード方法は伝えられません。そのような状況であるならば、初回の画像の取り込みは、生徒を個別に回って操作方法を伝えつつ、私自身も機種別の操作を覚えていく!という手法を選択するのが賢明でした。

新たな取り組みに挑戦するときは、ある程度、授業が崩れてしまうのは覚悟しておかないといけませんが、それに慣れてしまうと本当に崩壊してしまうので、早い目に立て直しを図っておきたいところです。

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