高校教育の現場より:携帯電話摘発!
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学校での勤務終了後、ガストに籠って木曜日の授業用に動画作成の準備を進めてたのですが、どう考えても明日中に完成しそうにないので断念しました。木曜日は少し予定を変更することにします。

今日は時間割変更があったおかげで、通常は3コマ授業のところが1コマ減って、午後から2連続授業だけになりました。おかげさまで、先週に比べるとかなり余裕のある1日となり、溜まっていた仕事をかなり処理することが出来ました。

携帯電話摘発!

ここ最近、授業中の生徒たちのざわつきが酷くなってきました。
10月の繁忙期に、授業を雑に行ってきたつけがいよいよ回ってきたという感じでしょうか。

私自身に原因を求めると、例えば煩雑な実験室。

雑然とした空間では、集中力がそがれてしまいます。こういった場所では、発達障害とまではいかなくても、多動傾向があったり注意力が散漫な生徒ほど、落ち着きがなくなり私語が増える傾向にあります。

こういった事情から常に教室は整理整頓が為されているべきなのですが、単独で実験授業を行っている身からすると、それは無理な話と割り切っている部分があります。毎日、律儀に整理整頓してたら、勤務時間が最低1時間は長くなってしまいます。とは言っても、文化祭前後では、クラス企画の物品であったり、実験道具が散乱していて、さすがにひどい状態でした。

実験授業は、座席の移動が自由であったり、特定生徒のみが作業するだけで、実験が完結してしまうことがあるので、生徒たちに空白の時間が生まれやすく、また特定生徒に対応している授業者には隙が生まれやすい構造になっています。

実習助手がいて、生徒たちの後ろに立って睨みを聞かせてくれたら、こうした問題は大幅に軽減されますが、1人だけの実習授業だとそうはいきません。

ざわつく程度であれば、まだ許容範囲ですが、今日の問題生徒たちは、完全に授業モードに気持ちが切り替わっておらず、私の目をコソコソ気にしながら、数人で携帯電話の画面に夢中になっていました。

小さな荒れを見逃したままにしておくと、次第にエスカレートしていくので、ある程度のところで歯止めをかけないといけません。

教室で座学してる方が、授業をする立場としては楽なんだけど、それだと生徒にとってはつまらないだろうから、時間をかけて実験授業の頻度を多くしているのですが…

こちらの想いを引き裂くかのような裏切り行為。

授業者の立場からすると、そう感じる次第です。

こういう不適切な行為を適切に指導するのが教師の仕事ではありますが、そもそも高校は自らの意思で学習に向かう場であり、

勉強する気がなければ、来なければいいのに!

と常々思います。

しかし、それは世間や家族が許してくれない。だから、とりあえず学校に行ってる。こういう変な構造が出来上がってしまっているので、無益な指導を積み重ねなければなりません。

別に不真面目な生徒を排除したいわけじゃなくて、中途半端な状態で授業を受けてても何も身につきません。

それなら、学校に行く代わりに毎日アルバイトでもいいから、仕事して年間100万円、3年間で300万円稼いだら、それだけでも高卒生よりも大きなアドバンテージが獲得できるはずです。

家族と一緒に暮らしていたら、生活費なんて一切かからないから収入=貯蓄になりますし、10代なら年金とかの負担もほとんどありません。高卒資格なら、通信制とか定時制でも手に入るし、高卒認定資格をとって高校教育をスキップして専門学校に進学するって手段もあるはずですし…。今の時代、1歩踏み出す勇気があれば選択肢などたくさんあります。

こういう生徒に遭遇すると、

つくづくお互いに得してないよなぁ…

って思います。

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